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MY VISION

誰かの心を
救いたい
水野麗子
静岡県立静岡高校 慶応義塾大学 / 2015年新卒入社 / テニス歴9年
  • 宝塚伊丹校

プライドと見栄を抱えた私がノアはただのテニススクールじゃないと感じた訳

 幼少期はよく外で遊んでいました。運動は決して得意ではありませんでしたが、下手なりに楽しんでいたことは覚えています。中学のテストで学年1位になった頃から、プライドが高く見栄っ張りに。高校は県内1の進学校で、「かっこいい!」という理由で理系を選択、「どうせ進学するなら1番!」という理由で一流国立大学を志望。ただ、心の中では「自分は文系脳」「流石にこの大学は無理」と思っていました。案の定、落ちて、浪人して慶応義塾大学に進学。新歓で先輩に「うどん、おごるよ」と声をかけられたことをきっかけに、テニスサークルへ。この1杯のうどんが私の人生を変えることになりました。週に4回はテニスをし、1年生の夏にはなんとか試合が出来るまでに上達。 しかし、頑張っても試合ではなかなか勝てず、「頑張っても、必ずしも結果が出せるわけではないスポーツって、面白い、すごいな」と思いました。今思うと、勉強は頑張ったら頑張った分、結果が出ていたので。テニスと出会ったことで、私のプライドや見栄は少しずつほぐれていきました。

 3年生になると勉強が忙しくなり、大好きなサークルに行けなくなりました。そんな時、横浜綱島校のチラシがきっかけで、ノアへ入会。ほどなくして家庭でトラブルがあり、精神的に追い詰められることに。外出もままならないほどでしたが、「サボってはコーチに申し訳ないな」とノアへ出かけては、レッスンやフロントさんの接客で心が晴れて救われる経験をしました。「ノアは、ただテニスをする場所じゃない。元気をもらえる場所なんだな」と思い、自分を立ち直らせてくれたノアへ恩返しをするため、大学院入試のための受験勉強から急遽就職活動に切り替えました。あくまでノアに入りたかったので、他の会社は練習のつもりで受けたくらいでした。ちなみに、大学院に進学してほしかった親は大反対。「テニススクールなんて」「何のために大学に行って理系の学部に入ったんだ」と怒られましたが、強引に押し切りました。私には反抗期がなかったのですが、その分このときに反抗した感じです。無事に内定を頂けて、入社を果たしました。

挫折とやりがいを感じたあの日

 入社してすぐの新入社員研修では、「同期はライバルだ。絶対1番になってやる」と意気込んで、仕事に打ち込みました。同期に助けを求めず、助けようともしませんでした。私はお客様とコミュニケーションを取ることが苦手だったのですが、同期や同僚に負けるものかと、手あたり次第にお声かけすることで克服していきました。不純な動機ではありましたが、このチャレンジをきっかけに苦手が得意に。気づけばお客様のことが大好きになっていました。しかし、この頃は、まだ自分自身とお客様のことしか考えられておらず、同僚のことは二の次でした。そんな時に、新規校オープンに携わることに。「最前線で沢山のお客様と関わり、入会していただくぞ!」と意気込んでいましたが、自分に与えられた役割は同僚のサポート。最初こそ拍子抜けしましたが、同僚を助け育て、成果を上げることへのやりがいに気付くことができました。オープン後もこの仲間と頑張ろうと思っていた矢先、転勤に。「欠員補充に都合よく使われた」と会社への不信感を抱くようになり、「辞めよう」と考えたことも。しかし、「誰かの心を救いたい」という入社前の自分の想いを思い出し、大好きなお客様のため、仲間のため、転勤先でも頑張ることができました。

 入社してから、「利己的な」自分から「利他的な」自分へと成長できたと感じます。お客様だけでなく一緒に働く仲間に対しても、悩んでいたり困っていたりする時に、テニスや自分のサービスを通じて、「心が救われる」場面に寄り添えることが私のやりがいです。

 ちなみにノアへの入社を大反対していた親ですが、最初の転勤のときに私がお客様から頂いた寄せ書きやお手紙、贈り物を見て「すごい仕事なんだね」と認めてくれるようになりました。地元の静岡からはるばる大阪まで、私が仕事をしている様子を見に来てくれたくらいです。今でも応援してくれています。

これからも頑張れる理由

 入社5年目でフロントヘッド(係長)という役職をいただきました。これからもっとノアに恩返しをしていきたいと思っています。私は、ノアに人生を救われました。心から「この仕事の価値」を信じています。そのことを新しく入社する仲間に伝えたいので、ゆくゆくは新入社員研修を任せられるようになりたいです。これまで、不登校の方や悩みを抱えた方がノアのレッスンを通じて立ち直られ、そういったお客様の「心が晴れる」瞬間に何度も立ち会ってきました。だからこそ、多くの人にこの仕事の価値を体験してほしいですね。テニススクールは、社会に必ずしも必要なものではないかもしれないけれど、ノアで救われる人や人生が彩り豊かになる人も居るんだということを伝え続けていきたいです。

 最終的には、今所属している宝塚伊丹校の環境を整えて、「水野さんの居る宝塚校で新入社員研修を任せたいね」と言われるような会社から認められる事業所をつくっていきたいです。